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画集
  タイトル :  『 Yoshiko 』
薯者 :  ジョゼ・ピエール
出版社 :  SOMOGY Editions d'art
扱い書店 :  FNAC他フランス全国書店
日本取り扱い書店 :  紀伊国屋書店、新宿本店・南店洋書部

 タイトル :  『 Yoshiko Hirasawa in PARIS 』
- 平沢淑子・アートの軌跡 -
出版 :  秋田市立千秋美術館

 タイトル :  『 平沢淑子 瀧口修造へのオマージュ 』
出版 :  東京佐谷画廊、フジテレビギャラリー
日本の作品取り扱い画廊

フジテレビ画廊 
山本 進美術研究所
 山本 進
〒155-0032 東京都世田谷区代沢 2-31-23
tel :  03-3413-6723

著書
 タイトル :  『 月時計のパリ Calendrier lunaire de Paris 』
出版社 :  講談社
1984年8月発行 236頁
詩画集
 枕草子 :  2010年12月上梓
講演録
  『パリ画業のさなかに 』
−秋田に剣聖・愛洲移香の影を求めて−
2010年8月上梓
アトリエNo.1、協秋田市教育委員会
文化振興会
カタログ
  『ある精神の探求 』

ギャラリー レ・ジャック・プレザンス
著者 :  ジャン・ジャック・プレザンス
ジルベール・ラスユー
ジャンピエール ファイ
アンドレ・ピエール・ドマンディアルグ


画集 『Yoshiko』

フランスの美術書では63年の長い歴史と、「ギュスターブ・モロー」「ピカソのデッサン」などの近刊で定評を得ているソモジィ美術出版社の現代作家コレクションの中で、このたび、私のはじめての画集が刊行された。
同社で「シュルレアリスムの宇宙」「マグリット」ほか7冊の画集を出版しているジョゼ・ピエールが監修して下さっている。 この人はCNRS(フランス国立科学研究センター)のディレクターを20年つとめた美術史家で、1977年のパリでの初個展から私の仕事を見てきている。

画集には「絵画的実験」と題して描きつづけている初期からの作品と、16年かかって完成しつつあるか「ロー・プリズマティック」(プリズム化する水)のシリーズ作品から100点選んでカラーで収められている。

ロー・プリズマティックは、水の三態、液体 → ピラミッド → クリスタルのプロセスを、聖書の水に関する記述と、正法眼蔵の山水経の記述の一致点をたどりつつ描いてきた。
ピラミッドはヘキサグラムにより液体のピラミッドで、スピリチュアルなコンセプトでコンクレートして結晶に結びつけようと試みたものである。このプロセスで、水のピラミッドの中心を貫く緑の光線の発見があり、パリ・エジプト文化センターで35点のエスキスとともに発表し、多くのピラミッドの研究家からの確認が得られた。
この緑の光は、宇宙創造のはじめ、神が上の水を空とし、下の水を海と分けた時、その境界線に隠した光かもしれないと夢想しつつ、今日まで90点の作品となった。
1987年から部分発表をしてきているが、初めての発表は、水の精、オンディーヌの故郷、リモージュ近郊の古城に導かれた.
そのあと、パリ、グランパレのFIAPの会場での個展で、現代美術を強く支配する商業美術界の試練を受けたが、これを契機に、サント・ペテルスブルグのロシア国立美術館での個展が実現された。
この 美術館は、エルミタージュ美術館(冬の宮殿)のアンサンブルで、夏の宮殿、別名、水の宮殿と呼ばれている。
会期中、7万6千人が訪れ、展覧会は1ヶ月の延長となった。

クリスタルのような北の海の都、サント・ペテルスブルグで、バルチック海の 夕陽を見つめて、ジュール・ヴェルヌやレーモン・ルーセルが見たごくまれに太陽の沈む一瞬に見られると言う緑の光の出現を私は待った。
とうとう今までにまだ一度も見たことはない。けれども、この20世紀末、アポカリプスの生を受けている一人の画家として身の引き締まる思いで制作をする中、瞑想の緑の光線は常に私の暗闇を照らしてくれていると思っている。

このロシア展と、その後のパリ・アールキュリアルでの「20世紀の芸術」展で、マルセル・デュシャンの作品と共に出展したことや、98年コントレックス主催のをテーマにする作家の国際展で大賞を受けた事などが、この画集の出版と結びついた。
ジョゼ・ピエールの作品解説と共に、アンドレ・ピエール・マンディアルグ、瀧口修造、ジルベール・ラスコー、アラン・ジュフロワ、ジャン・ピエール・ファイほかの批評文も収められている。

私はよく、どうしてNHKのアナウンサーをやめて絵を描き始めたのかと問われるが、自分ではよくわからない。家の遠い先祖に、領主であったのがある日突然19年も洞窟に篭もってしまって座禅の修行をした人がいる。のちに、日本の剣道の源である陰流という剣法をあみだし、剣祖といわれている愛洲移香である。
4年前、三重県南勢 町五箇所に、県が愛洲記念館を建ててくれたが、この愛洲移香という人が、私は物心つくころから不思議で仕方がなかった。ドキュメントを担当した歴史家のローラン・ヴィシエはこのことに大変興味を持ち、調べ、画集に記録している。