盗難、緊急対策

盗難の手口とその対処 


盗難対策 | 盗難被害に遭わないための心構え|盗難被害の多発する場所と一口アドバイス


下記は在フランス 日本国大使館のサイトの大使館のお知らせの中で出している安全対策、盗難対策の全文です。
盗難、緊急対策の部分と重複するところが有りますが、網羅されている為記載いたします。

在仏日本大使館のサイトは、http://www.amb-japon.fr/jp/index.html です。


大使館のお知らせ: 安全対策


-はじめに-

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 近年の日本人の海外旅行者数の増加は著しく、その数は1999年に 1,635万8000人に達しています。
この内ヨーロッパを訪れる邦人旅行者は218万人に上り、フランスを 訪れる邦人旅行者、出張者や在留邦人が盗難や人身事故に巻き込まれるケースが増加 しています。



 1999年の1年間に在仏日本国大使館領事部管轄内で取り扱った邦人援護数は775件に上っていますが、この内647件は盗難全般による被害です。
 なお、この件数は同時に旅券を紛失したため領事部に届け出がなされたものを計上した数値ですから、現金・貴重品等盗難に遭い当館に届け出のないケースを含めると実際の数は数倍になるとみられます。
 また、邦人旅行者の旅行形態が過去と比較してパック・団体旅行から個人旅行に至るまで種々様々・行動的な形態となった結果、旅行途中での病気・事故に遭遇するケースも増加しています。
 昔から「備えあれば憂いなし」と申しますが、外国で生活・旅行する以上、滞在先の国・土地柄を事前に各種資料等により承知しておくのはもとより、滞在先で自分と自己の家族の生命及び財産を守る上で、危険がどこに存在するかを分析する必要があります。
 ついては、本マニュアルでは当地に旅行・滞在されるにあたって注意を要する事案について項目別に列挙し、邦人が犯罪及び事故に巻き込まれる可能性を如何に回避するかについて考えると共に、巻き込まれた場合、如何対処するかについてとりまとめてみましたので、ご参考にして頂ければ幸いです。
 
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-盗難対策-

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 従来から、観光国として諸外国人旅行者が多く集まるフランスは、スリをはじめとする強盗、ひったくり、窃盗、置引等が多く発生しています。
 1999年の1年間に当館領事部で扱った盗難全般の件数は647件に達しており、この種の犯罪の頻度としてはスリ等による窃盗、置引、強盗の順に多く、強盗にあった際に抵抗してけがを負うケースもあります。
 これら盗難被害の原因の一つとして、一般的にフランス人が持ち歩く現金としては通常100〜200フラン(1,500円〜3,000円程度)であるのに対し、邦人旅行者がフランスの常識を越えた額の現金(数十万円)を持ち歩いていることが余りにも有名で標的になりやすいことが挙げられます。他方、邦人旅行者にしてみれば当地で盗難等の被害が多いことは事前に観光案内所等から承知はしており、一応警戒はしていますが、当地の犯罪者からみれば不用心でつけ込みやすいとみられているからと思われます。

1.盗難被害に遭わないための心構え



 既に述べましたように、一般的に邦人旅行者は多額の金品を所持しているとみられており犯罪者の格好の標的とされる危険性が高く、強盗の場合は通常複数の人数で狙われるため囲まれると防御は困難と思われ、また置引の場合は当人が気を抜いた瞬間に盗まれるケースが大半ですので、強盗に囲まれてもすぐに金品を奪取されない工夫、また置引をされるような隙を与えない行動が肝要です。
 この対策として考えられる注意事項は次の通りですが、同時にここが外国であり、日本ほど安全なところではないことを十分に認識することが重要です。

(1) 高額な現金は持ち歩かない。
(2) 宝石等は必要以上に身につけない。
(3) 旅券や現金など重要なものはできる限り分散し身に付けるようにし、絶対に一緒のバッグ等に入れない。
(4) ズボンの後ろのポケットやバッグの外側のポケットなど、人目に付くところに財布や貴重品を入れない。
(5) ショルダーバッグ等はたすき掛けにして、バッグ全面が身体の前に向くようにし、いつでもバッグを手で押さえられるようにしておく。たすき掛けにした上にジャケット・カーディガン等を着るとバイクを使い後方から急襲する強盗の対応策ともなる
(6) ペラペラと話しかけられてまごついている間にもう1人が財布等を抜き取るケースも多発しているので、注意を怠らない。(7) 日本語で話しかけてくる外国人、服装の立派な人たちに対し油断をしない。
(8) 面識のない人より飲食物を貰わない。(睡眠薬が混入されている場合あり)
(9) 空港、駅、地下鉄、バス停、観光名所等、人の多く集まる場所ではスリ・置引に十分注意する。荷物から目を離さない。(10) 浮浪者風の子供による集団スリに対しては、寄ってきたら追い払う(大声を上げての威嚇も有効)。子供だと思って手加減をすると取り囲まれ、あっという間に金品をスラれる。
(11) ホテルでチェックイン・アウトする際などは、荷物を床に置いたままにしない。レストラン(特にセルフサービスの場所では要注意)、ブティック等でもテーブル・イス等にハンドバッグ・鞄を不用意な位置に置かない。
(12) 外出の際には、ホテル室内に置いておくスーツケース等にも鍵をかけておく。貴重品はセーフティ・ボックスを利用するのが最良であるが、セーフティ・ボックスの安全性をよく確認した上で利用する。
(13) 自動車を駐車する場合には、車外から見えるところに貴重品等を置かない。警報装置の備え付け等の盗難防止に万全を期す。

2.盗難被害の多発する場所と一口アドバイス



 邦人旅行者に発生している盗難事件は、大部分がスリ・置引による被害です。パリ市内での邦人の被害場所を見ると、市内路上、地下鉄、空港・鉄道駅、観光地、ホテルの順になっており、地下鉄での被害数は全体の約2割を占めます。なお、上記各場所における盗難の形態及びアドバイスは次の通りです。

(1) 地下鉄
 盗難の手口は、ほとんどどがスリで、発生地点は改札口の回転バー、車内、乗降時、地下鉄構内階段(またはエスカレーター)であり、複数による犯行が顕著です。
【一口アドバイス】
 混み合った車内での気付かぬうちにスリに遭ってしまった例が多く出入り口付近、混み合った車内には乗車しない方が良いと思われます。異常感じたらすぐに場所を移動するなどして対応する必要があります。
 また慣れない地下鉄の改札口の回転バーでスムーズに通れずまごついていると、背後にぴったり付かれ押されるか、親切そうに通り方を教えて去っていく。この時にバックや上着から貴重品を盗み取られるケースが多く発生しています。
  パリには14の地下鉄路線が存在していますが、邦人が最も盗難被害に遭遇している路線は、観光名所を通る1号線です。この路線でパレロワイヤル、コンコルド、チュイルリー、ルーヴル、ポルト・マイヨー、エトワール、フランクリン・ルーズベルト駅での被害が多発しているので、これらの駅を利用する場合は注意を要します。また、1号線以外の駅で被害が目立つのはオペラ駅(3・7・8号線)とベルシー駅(6・14号線)です。

(2) 路上
 パリの路上で邦人旅行者が盗難被害に遭遇しやい場所はオペラ座周辺、及びシャンゼリゼ通りの2カ所です。
【一口アドバイス】
 オペラ座周辺では、バイクによる引ったくりが昼夜を問わず多発しています。後方よりエンジンをかけずに近寄り、肩に掛けたバックを引ったくろうとし、これを離さなかったために引きずられ大けがをした例も少なくありません。
歩行する際にも気を抜かず通路側に手荷物を持たない等の注意が必要です。
 シャンゼリゼ通りでは、ウィンドウ・ショッピングをする人で混雑しており、スリや引ったくりが多いため、バック等はしっかり手を添えるなどして用心する必要があります。また最近ではオペラ周辺同様、バイクによる引ったくりも発生しています。

<偽警官による被害>
 パリ市内を歩いていると男が近づき道を訪ねてきた(両替を求める場合も有)ので応じていると、私服警官を自称する男が現れ一瞬身分証明書(警察手帳)らしきものを提示し「麻薬の取引をしていたのではないか」「偽札の摘発を強化している」等と言い、身分証明書や財布を見せるように要求した。手渡すと中を改めた後に返し立ち去った。後で確認すると財布の中の現金が抜き取られている。

※ 警官が財布の中を検査するようなことはありませんので断ることが必要です。

(3) 観光地
 邦人被害届出からは、ルーヴル美術館、サクレクール寺院周辺、ノートルダム寺院周辺での被害が顕著です。
【一口アドバイス】
 ルーヴル美術館は毎年多くの旅行者が訪れるため、スリ・泥棒も多い場所となっています。混雑するモナリザ周辺でのスリが最も多く、次いで休憩場所のソファーでの置引、館内売店でのスリが顕著ですので、注意する必要があります。
 サクレクール寺院(モンマルトル)周辺は近くにピガールなど歓楽街をひかえていることもあり、ひったくり、催涙ガスを使った強盗など凶悪な盗難事件も発生しており、場合によっては犯人らと争い、けがを被る事件が発生していますので、昼間といえども十分に注意を要します。また早朝に散歩をしていた旅行者を狙った事件も発生しています。

(4) ホテル
 ホテルにおける被害の大部分が置引できす。これは有名ホテルか否かを問いません。ホテル内レストラン(特に朝食時)、ロビー、フロントでの被害が顕著です。
【一口アドバイス】
 レストランでの置引被害はほとんどがバイキング形式での朝食会場で発生しており、食べ物を取りにちょっと席を立った隙にテーブルや椅子に置いたバッグ等を盗まれるケースが多いため所持品に注意することが必要です。
 ロビーでは、チェック・イン・アウトの際混雑する中、足下に置いた鞄等を盗まれるケースが多発しています。
 フロントでは両替・係員と応対中、カウンターや足下の鞄等を盗まれるケースが多くみられます。ホテルではレストラン、ロビー、フロント付近は宿泊客以外の人が自由に出入りできる場所であり、治安面では一般路上と変わらないことに留意する必要があります。
<ホテル宿泊中の注意>
 当地ではホテル居室内(外出中・就寝中の際)に空き巣等が侵入し、室内の金品等を盗み盗る事件も発生していますので、外出の際には貴重品等の管理に注意し、就寝の際には内側のチェーン錠がきちんと掛かっているかを確認する必要があります 。

(5) 鉄道駅
 リヨン駅、北駅、東駅で被害が多く発生しています。ほとんどが置引きにより荷物を持ち去られる被害です。
【一口アドバイス】
 インフォメーション窓口、切符売り場ではカウンターで駅員と交渉中に置引きに遭うケースが多く、この他「切符を買ってあげる」等と親切ぶり金品を騙し盗られるというケースが発生しています。
<換金詐欺の出没について>
 国鉄駅では単独旅行者を狙った換金詐欺が出没しています。当地に不慣れな単独旅行者(特にバックパッカーなどの若者)を狙って英語で言葉巧みに近寄り、ホテルを紹介したり場合によっては食事をご馳走したりして信用させた上、高率で換金できる店(ブラック・マーケット)を紹介するとして相手からトラベラーズチェック・現金等を搾取し逃走する事件が多発していますので、この種の詐欺事件に巻き込まれぬよう十分注意して下さい。

(6) 空港
 空港での被害のほとんどが置引きによるもので、フランス到着・出発時の荷物・金品を狙った複数による犯行とみられます。
【一口アドバイス】
 空港構内ではインフォメーション前、時刻表前、両替所でカートに乗せた荷物を置き引きされるケースが多く発生しています。
  エレベータ内ではグループの犯行による荷物の盗難が目立ちます。バス停ではバス待ち・乗降時の間カートに置いた荷物を置引きに遭うケースが顕著ですので、荷物から目を離さないよう注意する必要があります。

(7) その他
(デパート、ブティック、スーパー・マーケット)
デパート、ブティック、スーパーでの被害はほとんどが置引きです。この種の被害の多くが日系の免税店があるオペラ座付近及びシャンゼリゼで発生しています。
【一口アドバイス】
 手口は被害者が衣服・靴等の試着中、足下に置いたハンドバッグ等を置引きするものが多いので、身の回りの貴重品には十分注意を要します。